キッチンからリビングへ出て、悠二を迎えた。 「悠二、おかえりーー」 「ただいま、実」 ポスッ スーツの悠二の胸の中に収まった私。 「何作ってるの?」 私の頭の上から聞こえる声。 私は、悠二を見上げて、 「悠二の好きなサンマだよ、竜田揚げにするの 楽しみにしてて」 「そうなんだ。 じゃ、着替えてくるよ」 私のおでこに軽いキスを落とし、着替えに行った。