珠樹が

私の瞳を見つめて言うの



「実、
結婚しよう

実と、お腹の子
俺が一生、守る

もう、
実に辛い思いも、淋しい思いもさせない

愛してる 実」


それだけで、

その言葉だけで

私は充分幸せよ・・・

私の全てを受け入れてくれるという言葉だけで、

それだけで

私はいいの・・・


涙がどんどん零れて、
珠樹の名前を呼び
ぐちゃぐちゃになりながら
声を上げて泣く


「実ー?
泣くのはいいけど、返事はー?」


でも、
少しだけ、私の願い、言わせてね


「私ぃー、
珠樹の・・・奥さんに・・・なるぅーーーううっ・・・」



泣きじゃくる私を
珠樹の腕が包む

背中に回した手で
珠樹のスーツを掴む。



何があっても、


私、


珠樹の傍を離れない


珠樹の手を離さない


永遠に・・・