ラブ☆シェア


「梓から、
全て聞いたなら、
俺たちのこと、
憎いだろ?許せないよな?」


膝の上で重ねた両手に視線を置き、
英樹さんが尋ねる。


「・・・・そう・・・ですね・・・
実の気持ちを考えると、
許せない・・・ですね・・・

でも・・・・」


英樹さんの視線が、
少し動く。


「でも、
あのまま英樹さんが、
実と一緒に過ごさなくて良かったと思います

英樹さんと実が、
別れたから、

俺と実は、出会えた。
愛し合うことができた。


たくさん傷ついた分、
この先ずっと
俺が、実を幸せにします。
実が笑顔でいられるように、
ずっと
実を愛しますから」


顔を上げた英樹さんに
俺は、
真剣な瞳で伝えた


「市居くん・・・
・・・実を・・・
よろしくお願いします」


立ちあがり
俺に向かって
深く
頭を下げた。