ラブ☆シェア


休憩所から見える
エレベーターから
一人の男性とその手に引かれた小さな男の子が
降りて、傍に近づいてきた。


「英樹・・・」


あ、コイツか・・・・


「英樹・・・
彼、
お姉ちゃんの大事な人・・・」

俺は
立ちあがり、


「市居珠樹です」


軽くお辞儀をした。


「はじめまして
坂上英樹です。」


ゆっくりと静かに
俺に頭を下げた。


「今、
彼に、お姉ちゃんと私たちのこと、
全部、伝えたから・・・」


「そうか・・・」


静かに頷き、


「梓、将(ショウ)を頼む、
市居くんと、少し話すから・・・」


「うん、」


そして、
俺の隣に、
英樹さんが座った。