ラブ☆シェア


缶コーヒーを握る手が震える・・・


胸が・・痛い・・・・


涙を、
堪えるのが精いっぱいだ・・・


でも、


その何倍、何百倍も、


実は辛かったはず・・・


苦しかったはず・・・


俺が思うよりも、ずっと


実は、キズついたはずだ・・・


「梓さん・・・
俺が、実を、
幸せにしますから・・・
もう、二度と、悲しい思いはさせません

だから・・・
実と一緒になること、
了承してもらえますか?」


立ちあがって、
梓さんに、頭を下げる。

実の身内は、
梓さんとお祖父さんだけだ。
いくら
酷いことをしたとしても、
実の本当の妹だから。


「市居くん・・・・
本当に・・・?」


頷くと、

梓さんは、
ホッとした表情になった。



「梓・・・?」