小走りで急ぐ
先生のうしろを着いていく。
エレベーターに乗り込み、5階のボタンを押す。
先生も俺も
終始無言…
実の顔を見るまで
不安は消せない…
目的の
病室の白いドアの前に着き、
コンコンとノックをし
引き戸を開けると・・・
ベッドに横たわる実・・・
そして、
ベッド脇に座る
女の人
「美耶子さんっ」
その女の人が
立ち上がり、
先生に近づく・・・
「梓ちゃん・・・
実は?」
「うん・・・
貧血も出血も酷かったの・・・「出血って!!子供はっ?!子供は無事なんですか?!」」
「ちょっ、ちょっと、落ち着きなさいよ」
梓さんに
詰め寄る俺を
制す先生。
「あ・・すみません・・・」
「美耶子さん・・・
こちらは?」
俺を見てから、
先生に視線を移す
梓さん

