「実さん!
顔、真っ青だよっ!
ちょ、大丈夫っ?
兄貴っ!」
隼人くんとお兄さんが
身体を支え、
私をベッドに横たえさせる。
それでも
呼吸が荒くなって、
カタカタと手の震えが止まらない・・・
隼人くんが、
私を横向きにして、
背中を擦ってくれる
「は、隼人く・・ん、」
隼人くんの片方の手を掴み、
「なに?実さんっ?」
「珠・・樹には、この・・こと、言わ・・ないでっ
お願いっ・・だから・・・」
「な、なんでだよっ!!
お腹の赤ん坊は、実さんと珠樹の子だろっ!!!」
怒った顔の隼人くんが
私を睨む
「それでも・・・お・・・お願いっ!
絶対に・・・黙って・・・て
言ったら・・・・絶交・・・だから・・・
言った・・ら・・ダメっ・・・」
さっき、病室を出ていった
お兄さんが、看護師さんと共に
再び入ってきて、
私に点滴の処置を施す。
何分かして、すぐに
私は、眠りに落ちた。

