覚悟は・・・
してたケド・・・


ようやく
身体を離し
眠らせてくれたのは
真夜中を過ぎた頃



目覚ましが鳴る前に
目が覚めた私は
珠樹の腕枕から
そっと身体を起こし
着替えるため
自室に戻った。


鏡の前で、
借りて着ていた
珠樹のスウェットを脱ぐと

無数についた
キスマーク・・・

首筋から胸の辺りは
特に紅くなってて・・・


「もぉーやだ珠樹ってばっ」

鏡に映った紅いシルシを
眺めてると・・・


「フッ、いいだろソレ・・・」


振り返ると
開いたドアに
もたれた珠樹が
ニヤリとした顔で
こちらを見ていた。


「ちょっ・・・」


スウェットで
前を隠すと同時に
珠樹が
近づき
私の身体を
包んだ


「珠樹っ・・・」


「2週間、
実に会えないんだから
それくらい
いいだろ?

帰ってくる頃には
消えるだろうから
また、付けるよ」


腰に回した腕を緩めて
私を覗きこむ


「もぉー
早く着替えさせてよぉ」


ずっと、
スウェットを前にあてたままなんだからぁ


「俺が
着替えさせてやろうか?」


「もぉ
珠樹は早く顔洗ってきてよねっ」


はいはい

しぶしぶ
私から離れ、
洗面所に向かった。