「美耶子?今日って、みんなの卒業パーティの集まりじゃないの?」


不思議に思って、
美耶子と、みんなの顔を見た。


「それもあるケド、
みんな、実のケガ心配してたし、

市居珠樹が、
最近、実が元気ないー、って、
私に、電話してくるもんだからねぇー」


美耶子の視線が珠樹に移り、
その視線を追うと、
珠樹が、私に笑顔を向けていた。


珠樹・・・

忙しくても、ちゃんと、
私のコト、見てくれてたんだね・・・


ゴメンね、
私、ヘンなこと考えてばかりいて・・・


鼻の奥がツンとして、
涙が溢れてきた。


「みんな・・・あり・・がとう、ありがとう・・・・」


珠樹が私に近づき

両手で、私の身体をすっぽりと包んだ。



珠樹

あなたの大切な友達に

会わせてくれてありがとう

私は、

幸せものだね・・・