「実、なんかイイことあったぁ?」 「えぇ~? なんでぇ?」 聞いてほしそうな雰囲気がまるだしだぞ、この女。 「じゃ、無いんだ。」 リビングから、自分の部屋に行き、何かを持って戻ってきた。 「じゃ~ん」 私の顔の前に、金のキーホルダーに、カギのついたものを見せた。