「実さん
こっちの2人
初めてですよね?」
由梨ちゃんが
お嬢様風の子と
スポーツやってます!
ってタイプの男の子
を紹介してくれた。
「理子ちゃんと哲弥くんね、
宜しくね」
「ヨロシクっす「実さん、カワイ~っ」」」
え?
か、カワイイ?・・・・
「理子ちゃん、そ、そんな、褒めたって、何も出ないわよぉ~」
年下の子にそんなコト言われたのなんて、
始めてだわぁ~、ははは
「さぁ、
これで全部出来たわよ~」
美耶子が、
テーブルに料理を並べ終えて、皆を呼ぶ。
「「凄~い「「すげぇ~」」」」
テーブル上には
中華のオンパレード、
定番の青椒肉絲、
エビチリ、卵スープ、
春巻、回鍋肉、
野菜サラダに杏仁豆腐
テーブルの周りに
集まり、
それぞれ、グラスに
ビールを注ぎ始めた。
ピンポーン♪
玄関のドアホンの画面を確認すると
珠樹とロン毛のカナタくん。
カギを開け
2人を迎えた。
「おかえり、珠樹」
先に入った
珠樹に視線を送ると
「実さ~ん
俺もいる前で
そんな色っぽい顔
しないでくれる~?」
珠樹の後ろから
ひょっこりと
顔を出すカナタくん
「べ、別にっ」
はははっ、と
笑いながら
靴を脱いで
玄関を上がる
私とすれ違い様
「あんまり長くしないようにね」
ニヤリと呟いた。
なにが長く?

