ラブ☆シェア


「…き…珠…樹…」


「…ん?…」

実が俺の肩を軽く揺すってた


「あ、あぁ、実 
腕、大丈夫?」


「うん、
ゴメンね、珠樹こそ
姿勢ツラくなかった?」


確かに、
実を抱き締めて
寝てたから
少し痺れてる…
でもこんなのは
たいしたことない。

「大丈夫さ、これくらい


ふと、時計を見ると、

朝の4:00を少し回ったところ…


俺は、ふと思いついた…


「なぁ、実…」

ん?
と首を傾げる

「一緒に風呂入りにいかないか?」


「え?」

目を大きくして俺を見る。

「家族風呂みたいなのあっただろ?
あそこなら
腕、他の人に見られることないし
実の髪や身体、
俺が洗ってやれるし…
実がイヤなら
やめるけど…」

ホントは、
昨日の今日で、
風呂には入らない方が
いいのかも、と思ったけど、


女将さんから、
ここの温泉は、
ケガをした人や、
持病を持った人が
入りにくるくらい、
体にイイ温泉だと、
聞いていたから、
せっかくだから、
2人で
ゆっくり入ろうと
思った。


頬が染まって、
そして、
少し、考えて


「うん…行く…」


笑顔で俺に答えた。