「そんなの・・・聞かなくてもわかってるでしょ・・・」 近づく彼ののカオをフイと背けた だって、 珠樹の熱い視線が 突き刺さるんだもん・・・ 瞳だけで心が蕩けそう・・ そして 椅子から立ち上がって、 彼の傍に寄って、 後ろから、そっと首に腕を絡めた。 絡めたその手に、彼はやさしくキスを落とした。 「・・・わかってるよ・・・」 やさしく呟いて、私の手に彼の手が重なりギュッと握った。