市居くんが作ったオムライスとサラダとスープを2人で食べて、


市居くんは、バイトに出掛ける準備をしに自室に戻った。


気がつくと、彼の姿を目で追っている自分がいた。


なんか、初めて恋した時みたいな気分で・・・ヤバくない?!私!


「実さん、ゆっくり休まないとダメだよっ、」


玄関で見送る私に、声をかけ、出掛けて行った。


なんだか、私の方が、年下みたいね。




その後、すぐに美耶子に電話をかけた。


『実、退院おめでとー』


「ありがとー」


美耶子の声は、やっぱり安心する。


『で、何か発展あったかしらぁ~?実ちゃん~?』


前言撤回、やっぱり意地悪美耶子だわ。


「お願いが、あるの」


『なーに?』


まるで母親が子供のいうことを聞くみたいな声のトーン。


「今度の金曜、付き合ってほしいところがあるの」


『んー?どこ?』


「市居・・くんの・・・お店・・・」


市居くんに、パーティーへ招待された旨を美耶子に伝え、
承諾してもらった。


そして、美耶子も話があるというので、


明日の午後、美耶子の大学の研究室へ行くことになった。