悠二のマンションの入り口に着き、悠二の部屋の暗証番号を押し、ロビーに入る。 エレベーターに乗り、10階のボタンを押した。 エレベーターの中から、悠二に電話をかけた。 『実? 今どこだ?』 「エレベーターの中だよ、もうすぐ10階」 10の数字でランプが止まり、エレベーターが止まった。 「ついたよ、もうすぐ悠二の部屋」 カツカツカツと私のヒール音も早くなる。 「ついたよ、開けて」