【実side】
目が覚めると、
自分のベッドの上に居た。
ゆっくりと起き上がり、
リビングに向かうと、
ソファーに市居くんがいた。
「実さんっ! 」
すぐに私に駆け寄り、体を支えてくれた。
「ダメだよっ、起きちゃ まだ病み上がりなんだから」
ゆっくりと、ソファーに座らせてくれた。
「何か飲む?」
ふと、リビングの掛け時計に目をやると、
すでに、17:00を回っていた。
そういえば、市居君、学校に行かなきゃいけないはずじゃ・・・
「ね、学校は?」
キッチンへ行こうとした彼に問いかけた。
「あぁ、行ってないよ、ずっとココにいた」
「え?! 大丈夫なの? ゴメンね・・・・」
学業が本業の彼なのに、悪いことしてしまった・・・
「大丈夫、単位はもうバッチリだし、結構、俺、優秀なんだぜっ!」
口元を緩め私に向けた。