ラブ☆シェア


コトン


テーブルにカップを置き、悠二の向かいに座った。



「実、桜井さんから、朱美のこと聞いた。
ヤな思いさせてすまなかった。」


私の目の前で、頭を下げる悠二。



「・・・ビックリしたわ、いきなり来るんだもの・・・
でも、もう・・・済んだことだし・・・
ただ・・・・」


頭を上げ、私を見つめる。



「別れられない理由って、何・・・・?」



「・・・・・・」


私を見つめ、何も答えない悠二。


「私は、悠二と一緒に居られればイイって思ってた。
前に、結婚に失敗しちゃってるから、
別に、しなくてもイイって思ってた。

私も悠二を愛して、悠二も私を愛してくれて、

いつか、奥さんと別れてくれるって信じてた。

だけど・・・・

結局は、悠二は、奥さんも子供も捨てられないじゃない!

理由が何かはわからないけど、

私だけの悠二じゃないんだもの!」


膝の上に置いた両手を折れそうなほど、握りしめ俯いた。


悔しさに、唇をギュッと噛み、


目から涙が零れそうなのを必死に堪えた。