ラブ☆シェア


「お、お願い、一緒に・・・いて・・・・」


そう、私ひとりでは、この状況に耐えられないと思う。


驚いた市居君だったが、


裾を掴んだ私の手が震えているのを察して


「わかりました。 でも、俺は自分の部屋にいますから」


その様子を悠二は見ていたが、


何も言わず、中に入って、


私と市居くんも、続いて入った。



市居君は、リビングを通り過ぎ、



自分の部屋に入っていった。



「あ、悠二、座って、今、お茶淹れるから」


リビングに突っ立ったままだった悠二にソファーに座るよう、促した。



キッチンに向かい、お茶の用意をしている間、


その間、私も悠二も一言も言葉を紡ぎ出すことが出来ずに、


私が戸棚からカップを用意する音や、


お湯を沸かす音だけが、部屋の中に聞こえた。