ラブ☆シェア


私たちに気付いた悠二は、



後ろにいた市居君に目をやった後、
私に目線を移した。



「実、大丈夫か?」



「う、うん・・・悠二こそ、どうしたの?」



「桜井さんに聞いてな・・・・」



「そう・・・ゆう「なぁ、話そう、実・・・」」



ここに、悠二が来たということは、



奥さんの件を話に来たということもあると思う。



ちょうど、イイ機会なのかもしれない。



「わかったわ、今、開けるから」



バッグから、玄関のカギを出し、



扉を開けた。



「あ、俺、もう行きますね」



私たちを察して、市居君が踵を返そうとした。



その時、私は、彼のシャツの裾を引っ張った。



「み、みの・り、さん・・・・?」