約束のカフェに着き、店内を見回すと、すでに、美耶子がいた。 美耶子の座ってるテーブルに行き、 「遅くなってゴメン、美耶子」 テーブルに置いた雑誌に目を通していた美耶子に、 両手を合わせ、謝った。 「んー?」 雑誌からゆっくり顔を上げ、 「いーわよ、そんなこと、ゆっくり雑誌が読めたしねっ でも、ここは、実の奢りよ」 仕方ないなぁ、という顔をし、口元を緩めながら、ウインクした。