ふわっ・・・・



実さんの体が、俺に寄りかかり、



俺の肩に、実さんの頭が乗った。



「ごめ、ちょっと、いろいろ疲れた・・・・・しばらく、こうさせて・・・」




「大丈夫ですか? 病院行った方が・・・?」




顔色も悪いし、何より、俺に重ねられた手が、冷たいまま。



貧血でも起こしてるんじゃないかと、思う。



ホントに大丈夫だろうか・・・・




「いい、この・・・まま・・・」



絞り出した言葉が、



なんとなく、実さん自身がいろんなことを抱えてることを感じた。



そして、



実さんの背中に、俺の腕を回し、



弱い実さんを、今の時間だけ支えようと思った。