局に着いたのが、
まだ皆が出勤していない時間だったので、


同じ階の会議室で
時間を潰していた。


「・・・はぁーーー・・・」

窓際にもたれ、
ペットボトルの紅茶を少し飲み、
溜め息が出た。


コンコン


ガチャ


入り口を見ると、


「やっぱり、ここだったかー」


「桜井さん・・・」


「カバンがデスクに置いてあったけど姿見えないから、多分、ここだろう、と思ってな・・・
実、何かあると、ここにいるだろ・・・」


窓際まで近づいてきて
肩にポン、と手を置かれた。


「ハァ・・・桜井さんには敵わないナァ・・・」


手に持ったペットボトルに視線を置き呟いた。