「……っ……、…」

「……市川、こっち見ろよ」

「んっ……ぁ、……」


すべてを見透かしているような先生の目から逃れたくても、

その度に先生に深い口づけを落とされて……。


先生に翻弄されていく。


「や…ぁっ、……先、生っ……」


戸惑いから先生を呼ぶと、先生はそんなあたしにふっと笑みを零す。

先生の笑みが、下着まで脱がされた胸に直接触れて、くすぐったさからあたしの身体がビクンと竦んだ。


「先生とか言われると、イケナイ事してるみたいだな」

「……~~っ」


余裕のある先生が悔しくて……、先生をじっと見上げる。

そして、先生の首に絡ませた腕で、先生を引き寄せて……その首元に唇で触れた。


「あ、なんだよ……マーキング?」


あたしのつけたキスマークにも余裕を返してくる先生が、仕返しみたいにあたしの身体にキスをする。

その一つ一つに印をつけられている事に気付いても……首筋や肩、ウエストの辺りにまでそれを残す先生を止めようとは思えなかった。


肩になんかつけられちゃったら、キャミとかノースリーブでは出歩けないし、首だって困るのに……。

先生に与えられる感覚に、完全に頭も身体も痺れていて。


もう、それを受け入れるだけで精一杯だった。