「何勘違いしてんだか知らねぇけど……。
俺が好きなのは、おまえだけだし。
……しつこくて悪いけど、そんな簡単に切り替えられるモンじゃねぇから」
「―――……え、」
「俺、一度好きになると、結構ダメなんだよな。結構っつぅか、全然ダメなんだよな。
情けねぇけど。
でも、おまえの恋愛は邪魔しねぇように気をつけるから。
……もう、好きな奴ができたんだろ?」
先生の言葉に、あたしは落としていた視線を先生に戻す。
先生は、あたしをじっと見つめたまま……
少し悲しそうに表情を歪めて笑う。
「あたしが好きって……?
だって、昨日のっ……」
「だから、市川の事、酔った勢いで抱き締めて、なんか言っちゃったけど、気にすんなって言おうとしたんだろ。
そしたらおまえが馬場先生がどうのって変な事言い出して……とにかく、昨日は悪かったよ」
先生が……
まだ、あたしを好き――――……?



