窓に影2


 思えば、私が今までに付き合った最高が4ヶ月だった。

 歩とも……いつか別れることがあるのだろうか。

 超長持ち派のほのかちゃんは、少しだけ暗い顔をした。

「でもほのかたち、ちょっとピンチなんだー」

「どうして?」

「恵里ちゃんの彼も進学するでしょ? ほのかの彼も受験生なんだけど、地元離れるらしくて……。ほのかはこっちに残るつもりだから、どうして離れちゃうのー? ってケンカになってるの」

 この話に、私は今まで気付かなかった大きな落とし穴に気付いた。

 歩、どこに進学するんだろう。

 県外とか、行っちゃうのかな?

 もしそうだとしたら、私とはいずれ別れるつもりだったりして。

 いや、北高の考えじゃないけど……別れる前提で付き合ってるとか?

 また一人で勝手に不安に落ちて行く……。

 馬鹿げたことだとはわかっていながら、歩との別れを想像することをやめれなかった。