思えば、私が今までに付き合った最高が4ヶ月だった。
歩とも……いつか別れることがあるのだろうか。
超長持ち派のほのかちゃんは、少しだけ暗い顔をした。
「でもほのかたち、ちょっとピンチなんだー」
「どうして?」
「恵里ちゃんの彼も進学するでしょ? ほのかの彼も受験生なんだけど、地元離れるらしくて……。ほのかはこっちに残るつもりだから、どうして離れちゃうのー? ってケンカになってるの」
この話に、私は今まで気付かなかった大きな落とし穴に気付いた。
歩、どこに進学するんだろう。
県外とか、行っちゃうのかな?
もしそうだとしたら、私とはいずれ別れるつもりだったりして。
いや、北高の考えじゃないけど……別れる前提で付き合ってるとか?
また一人で勝手に不安に落ちて行く……。
馬鹿げたことだとはわかっていながら、歩との別れを想像することをやめれなかった。



