翌日、歩と付き合い始めてちょうど一週間がったった日。
私は聡美を街に呼び出して、今の気持ちを愚痴った。
聡美は呆れたようにため息をついて、
「仕方ないじゃない」
と言い放った。
土曜だからかファッションビルのフードコートは結構混雑している。
席を探している人もいるが、私たちは残ったポテトをゆっくりかじりながらそこに居座っていた。
「どうして? 勉強が大事だから?」
聡美の反応に納得の行かない私は寂しさをドリンクの氷にガシガシぶつける。
それにストレスを感じたのか、聡美は私からドリンクの紙コップを一旦奪った。
「それもあるけど」
「じゃあ、何よ」
「恵里は一回も会いたいって言ってないんでしょ?」
あんたが悪い、といった顔で、聡美は紙コップを私のプレートに返す。



