布団をかぶって、大声で泣く。

 谷村君が画像を送ったことなんて、もうどうでもいい。

 自分にとって問題なのは歩に振られてしまったこと。

 真実を話す機会を失ったことも、言い訳すら聞いてもらえなかったことも、もう結果は出てしまったのだから、どうでもいい。



 歩と私は終わった。

 ただ、それだけの話。


 どんなに理不尽な原因があろうと、私の守りたかったものは壊れてしまった。

 それだけの、話。



 私と歩の青春の1ページとやらに、また一つエピソードが加わった。

 それだけの――……。