ダナは真っ先に飛び出した。
ここまで両軍が近づいてしまったら、他の機体の護衛に頼るわけにはいかない。
ただ、彼女の腕だけが頼りだ。
操縦桿を引きながら、今日は冴えている、と思う。
敵の撃ってくるコースも、敵の機体の動きも完全に読める。
撃ってきた敵機二機の間をすり抜けるようにして、先頭の軍用艦にみるみる接近する。
「ディオ!十秒後に発射できるようにして」
勝手にダナがカウントダウンを始める。
むちゃくちゃだと思いながら、ディオは必死に計器をにらみつけ、手を動かした。
カウントダウン終了一秒前。
ぎりぎりのところで設定が完了する。
「行くわよっ」
見慣れた白い閃光が、敵の艦底に穴をあけ、その奥で爆発する。
ぐらりと艦が傾くのが見えた。
ややあって、最初の救命艇が飛び出してくる。
戦場の後方へと退いていくそれを迎え入れるために、敵の一部隊が行動を開始するはずだ。
敵が救援活動に人員を割かれれば、それだけこちらが有利になる。
ここまで両軍が近づいてしまったら、他の機体の護衛に頼るわけにはいかない。
ただ、彼女の腕だけが頼りだ。
操縦桿を引きながら、今日は冴えている、と思う。
敵の撃ってくるコースも、敵の機体の動きも完全に読める。
撃ってきた敵機二機の間をすり抜けるようにして、先頭の軍用艦にみるみる接近する。
「ディオ!十秒後に発射できるようにして」
勝手にダナがカウントダウンを始める。
むちゃくちゃだと思いながら、ディオは必死に計器をにらみつけ、手を動かした。
カウントダウン終了一秒前。
ぎりぎりのところで設定が完了する。
「行くわよっ」
見慣れた白い閃光が、敵の艦底に穴をあけ、その奥で爆発する。
ぐらりと艦が傾くのが見えた。
ややあって、最初の救命艇が飛び出してくる。
戦場の後方へと退いていくそれを迎え入れるために、敵の一部隊が行動を開始するはずだ。
敵が救援活動に人員を割かれれば、それだけこちらが有利になる。