一等客室や特別客室ともなれば、
部屋も広くゆったりとしていて、快適な船旅が約束されている。
国にいた頃のディオなら王室専用船で移動だし、
留学中は他の学生たちと一緒に行動することになる。
金持ちの家の息子というのは、金銭面ではいたって鷹揚な人物が多く、
奨学金をもらっている学生たちの分も誰かが支払って
一等客室を使うことが半ば慣例化している。
身分から言えばディオは支払う側なのだが、
残念ながらいつも支払ってもらう側だった。
というわけで噂には聞いていたが、二等客室に入るのはディオは初めてなのである。
せまい。
それがまず最初の印象。
部屋の片側にどんとベッドがおかれ、
もう一方にはベッドとしても使用できるソファとテーブル。
壁に作りつけられたクローゼットをのぞけば、あとは家具らしい家具はない。
部屋も広くゆったりとしていて、快適な船旅が約束されている。
国にいた頃のディオなら王室専用船で移動だし、
留学中は他の学生たちと一緒に行動することになる。
金持ちの家の息子というのは、金銭面ではいたって鷹揚な人物が多く、
奨学金をもらっている学生たちの分も誰かが支払って
一等客室を使うことが半ば慣例化している。
身分から言えばディオは支払う側なのだが、
残念ながらいつも支払ってもらう側だった。
というわけで噂には聞いていたが、二等客室に入るのはディオは初めてなのである。
せまい。
それがまず最初の印象。
部屋の片側にどんとベッドがおかれ、
もう一方にはベッドとしても使用できるソファとテーブル。
壁に作りつけられたクローゼットをのぞけば、あとは家具らしい家具はない。