リュウさんとユナさんが戻ってきたことで、初代のメンバーも除々に戻ってきたらしい。
嫌味ではなく、祠稀やチカのような、子供だけではスムーズにできなかったことが、大人にはできたりする。
嫌いな部類に入る大人であっても目的は一緒だから、今の威光のメンバーは初代メンバーを受け入れたらしい。
もっとも、祠稀在っての納得だったんだろうけど。
祠稀も祠稀で、時たま様子を見に行ったり、仕事をしたりもしているけど、どっぷりと夜に浸かることはなくなった。
……みんな、未来へと向かっていく。
「あ。ねぇ、ところで凪は? お風呂?」
ふと、この場に唯一いない馴染みある存在に、チカが首を傾げる。すると祠稀が凪の部屋を見遣る。
「なんか携帯に電話きてから、部屋入ったきりだな」
瞬間、ざわりと胸が波立つ。
先ほど見なかったメールの内容は、なんだったのか。名前だけ確認したから、本文は読んでない。なんだったんだろう。
どんな内容で、凪に何を言ったんだ、サヤ――…。
「……彗?」
「……ん? 寝てるのかなぁと思って」
有須の俺を呼ぶ声と、祠稀の見抜こうとする視線を、さらりとかわす。
やっぱりまだ納得してないんだなと思いながら、俺はチカへと視線を向けた。
「呼んでくる? せっかくだし」
「ほんと? やった」
そうチカが笑った時、ガチャリとドアの開く音。見ると、凪が首に手を添えながら部屋から出てきたところだった。



