「はじめまして。リリスと言います」

とある高校の2年の教室に、1人の異国の美少女が転校してきた。

長く美しい銀髪に深海のような瞳、クラスメート達は一気に夢中になった。

その中でも一際強く見つめている少女がいた。

容姿は普通で平凡、しかしリリスを見つめる目には情熱が宿っていた。

その視線に気付いたのか、リリスは少女を見て、ニッコリ微笑んだ。

少女の胸は高鳴った。

そして偶然にも、リリスの席は少女の隣になった。

二人の仲は急速に近くなった。

明るく社交的なリリスと、消極的な少女。

少女はやがて、胸の内をリリスに話すようになった。