それからの数週間は、悠斗にとって最高に幸せな日々が続いた。


「悠斗、なんだか最近すごい幸せそうだよね」

そう言ったのは、祥子だった。

それを受けて、匠もうなずいている。

「そりゃもう、幸せよ。なんたって、運命の女の子に出会えたんだから」

悠斗は、しまりのない顔で肯定する。

「葵ちゃんって言ったっけ?本当に、その子が運命の女の子なのか?」

「おう。それは間違いないね。あの子には、今まで感じたことがない何かを感じたし……。まあ、そんなこと関係ないくらいオレ自身があの子に惚れちゃってるんだけどね」

照れながらも、悠斗ははっきりとそう言う。