『悠斗へ

悠斗、僕に色々といいたいことはあると思う。だけど、僕には時間がない。だから、手紙で失礼させてもらうよ。

僕は最初、悠斗の事を憎んでいた。それは否定しないよ。

なんで、悠斗のために自分を犠牲にしなくちゃいけないんだ、何で自由に生きられないんだってね。

だけどね、悠斗。
僕は悠斗と出会えて、友達になれて、本当に良かったと思っているよ。
だから、悠斗に運命の女の子が現れたことが本当に嬉しかった。

でも、その女の子がまさか葵ちゃんだとは思ってもみなかったよ。
何だかまさに運命のいたずらじゃないのかとね。

このままいくと葵ちゃんは必ず命を落としてしまう。
そんなことになってしまえば、きっと悠斗は壊れてしまう。
僕にはそんな悠斗を見ることが耐えられなかったんだ。

だから、僕は僕なりに調べて、葵ちゃんを救う方法を発見した。
それが、万古の解放だったのさ。

そのために二人にはつらい思いをさせてしまって、本当に悪かったと思う。
謝っても謝りきれることではないけど……。

でも、一つ安心して欲しいのは、僕は葵ちゃんにキスはしたけどそれ以上のことはしていない。
信じてくれるかな?