「でも、何か困ったことがあるなら言ってくれよ。僕に何ができるかはわからないけど、話くらいは聞いてやれるしな」

悠斗は、匠と知り合えて本当に良かったと感じた。

そして、その親友に対してこの一連の決着がついたら必ず打ち明けようと心の中で密かに誓った。

「おはよう……」

そこに祥子が近づいてきた。

いつもと変わらないはずの日常。

しかし、何故か祥子の元気がない。

「そういえば、祥子。体調はもう大丈夫なのか?」