「じゃあ、葵の周りの時間を止めれば、その時間だけ生き続けることができるってことか?」

「そういうことです。しかし、先ほども申したように私の能力では、長くて3日が限界です。それまでに、あなたが真の解決策を見つけてくるのです」

「オレが……?」

「そうです。――この方は、佐伯家の葵お嬢様ですね」

龍ヶ崎はそこで確認するように言葉を止めた。

「あ、あぁ。知っているのか?」

「……では、一磨様のことはご存知ですか?」