甘めな恋愛ショート集




彼がその様子に、
ふふふと笑った。

「何よ?」

「可愛いなぁって。…あと涙目、誘ってるんですか」

「ふざけ――」

そう言おうとした時に

彼が、テーブルに身を乗り出して私にキスをした。

「――いくら言っても足りないぐらい、可愛いですね」

彼口元についた
私の口から伝わったココアを舐めた。

その仕草に、ドキリとした。