甘めな恋愛ショート集




「しかしカナって…純情?」

着慣れない学ランの
第一ボタンを外して
コータが言った。

「ち、違うしっ!」

顔を赤くして
慌ててアタシは言った。

コータはしばらく
アタシの顔を見て
くっくっく、と笑いだした。

「な、な何よ?」

「いやぁ、カナって可愛いよなぁ」

余裕な、笑み。

私の顔が更に赤くなる。

「こぉたぁっ!」

「怒るなって、あ…何、もしかして…」