甘めな恋愛ショート集




確かめるように
もう一回
唇を重ねた。

まだアッサリとしている
アタシたちのキス。

「…オレ、レモンの飴ある」

コータが唇を離して
学ランのポケットから
飴をだした。

見える海は、とても綺麗。

「学校でもらった…正確には先生が謎の祝いに」

そう言いながら
コータは袋を破いた。

微かなレモンの匂い
透き通る黄色い飴。

コータは口に入れた。

え、アタシにくれないの?
まさか……………口直し?