由紀音「何言ってんのよ?封印を解けば良いでしょ。」

私は、祠に近付き、祠の扉に手を当てた。


綾香「何する気?」

綾香が、私に駆け寄ろうとした。

由紀音「綾香、黙ってみていて。」


白雷「おい、止めろ!無茶だ!」

白雷が、叫ぶ。

しかし、私はそれを無視して祠に気を送り込んだ。


大地の霊力が、私の身体を通って祠に流れ込む。


暫くして、何かが割れたような感覚を覚えた。

成功だ。
封印が解けた。



由紀音「さぁ、皆で帰りましょう。」

私が、四人――白守、白雷、綾香、真紀――を振り返って言うと、白雷が目を見開き、驚愕の表情を見せていた。


白雷「おい、大丈夫なのか?」

由紀音「安心して。平気だから。」

私が、微笑むと白雷が更に目を見開いた。


真紀は、ホッとしたような表情をしている。



綾香「帰らないの?」

真紀「あ、ごめん!帰るよ!」



そして、私達は山を降りた。




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