ご飯を作り食べ終えると まこが袋を持ってきた。 「中見てみ」 そう言われ袋の中身を確認した。 中に入っていたのは花火だった。 私は夏が好きで海や花火を見ると 目が輝く。 でも今はそんな気分じゃなかった。 それでもまこに連れ出されて 花火をした。 心から楽しいと思えなかった。 それでも笑っていたと想う。 「久しぶりにななの笑顔見た」 まこが寂しそうにつぶやいた。 そういえば怒ってばかりで 最近笑顔を見せていなかった。 このままではダメだとなおさら思った。