とりあえずつぐに電話した。

つぐはすぐに出た。

「もしも〜し!

なな?どないした?」

こんな優しい声聞いたら

嘘つけないよ...

「えっと...

あんな、明日会社の人と

ご飯食べに行っていい?」

恐る恐る聞いてみた。

「行っといで〜。

なんやそんな不安そうな声出して。」

やっぱりつぐにはお見通しだよね

「つぐ嫌かな思ってな... 」

「...」

返事がないから嫌なのかな?

「ななの事信用してるからな〜。

楽しんどいで。」

つぐは明るくそう言った。



つぐ...

その余裕さが余計私を苦しめてた。

嬉しい反面、失う恐さが常にあった。

9歳も離れてるから

置いていかれないように背伸びをしていた。

つぐに相応しい女性になれるように

無理しすぎてたの気付いてた?