「おはよう」 眠たい目をこするたろうに 声をかける。 「おはよう」 そう言って急いで用意をするたろう。 たろうが起きてから 家を出るまでの時間は 10分もかからなかった。 「なな用意できた? 行こか」 たろうの言葉に頷き車に向かう。 少し離れて歩くんだ。 この距離がもどかしい。 近くの自販機で温かいコーヒーを 2つ買い、眠たいねなんて言いながら 私の家に向かう。