ジュリエットに愛の花束を。



大体、松永って元からワンコキャラなんだよね。

みんなに好かれてて、みんなに懐いててさー。

だから、なんか、あまりに健気だとよしよしってしたくなるっていうか……。

なんかね? キラキラした目で見られると、断るに断れないっていうか……うん。まぁ、そんな感じで。


「……言い訳は終わりか?」

「……はい」


部屋に帰ってくるなり冷蔵庫を開けた樹は……今日もそこにあったプリンにすぐにあたしを振り返った。

……怖い顔で。

あたしの言い訳を聞いてる間に、樹はプリンとスプーンを持ってあたしの隣に腰掛けた。


「でも、あたしだってすっごく頑張ってるよ。

普段は言わないような冷たい言葉でビシビシ跳ね除けてるのに……」

「松永は瑞希の性格分かってんだろ。

無理にそっけない態度とる事とか、気持ちとは反対の事が口に出る事とか」


樹の言葉に、あたしは首を傾げる。