お兄ちゃんから顔を背けるようにダイニングに視線を向けると、テーブルの上に食事の用意がしてある事に気付いた。
2人分のお茶碗に、胸が締め付けられる。
……でも、だからって……どうすればいいの?
お兄ちゃんのあまりに勝手な言い分なんか聞くわけにはいかないし。
でも……、お兄ちゃんの事だって、好きだから大切にしたい。
どっちにもまとまらない気持ちに口をきゅっと結んでいると、お兄ちゃんがため息をつきながら話し出す。
「大体、瑞希。おまえの選ぶ男は昔からいい加減な奴らばっかりだっただろ。
いい加減懲りろ」
思いがけない言葉に、あたしはムッとしてお兄ちゃんにつっかかる。
「だって仕方ないじゃん。昔は適当に選んでただけだったんだから」
「だからって選び方があるだろっ!
いっつもチャラチャラした男とばっかり付き合いやがって……一ヶ月やそこらで面倒くさくなって別れようとしても、相手が別れてくれないって泣きついてきて、最終的にはいつも俺が別れさせてただろ!」



