「だろ? 減らず口で意地っ張りで。隔世遺伝だか知らねぇけど勘弁しろよ」
困り顔で笑う樹に、おじいちゃんはふっと笑みを零して樹を見た。
「隔世遺伝か。それを言うなら、じいちゃんは今でもばあさん以外論外だ。
覚悟するんだな」
「やなもん遺伝させんなよな」
樹とおじいちゃんの間を流れる穏やかな空気を見る限り、どうやら話は終わったらしいけど。
あたし一人取り残されていて意味がよく分からない。
だけど、ここで割り込んで聞くのもどうかと思って、後で樹に聞けばいいや、なんて思っていた時。
おじいちゃんの視線があたしに向けられた。
「瑞希ちゃん。こういうわけだから、どうやら樹は君に本気らしい。
君さえよければ末永く頼むよ」
……これは、つまりはそういう事なのかな。
末永くって、「結婚」とかそういう事が含まれたりするのかな……。



