「どこをどう控えめにするんだよ。真実だろ」
「愛情でカバーしてよっ。
『ちょっとだけ素直じゃなくて賑やかだけど、でもそこが気に入ってるし、何でも一人で解決しようとする辛抱強い子』とか」
「だいぶ意味違ってくるだろ、それ。いいんだよ、別に飾んなくても反対されねぇし」
「じゃあいいよ!
樹の事、『強引な行為が好きな変態で、しかも男のくせに神経質でキレイ好き、友達はコロコロな人見知り』ってお兄ちゃんに言っとくから」
「それはまずいだろっ!
俺んちのじいちゃんはそういうの気にしねぇから飾る必要ないって言ってんだろ?」
ひそひそ声で始まったハズの口論は、いつの間にか語尾に「!」がつくほどの音量になっていた。
それを見ていたおじいちゃんが、「はっはっは!」と豪快に笑い出す。
……なんか、こんな元気に笑うおじいちゃんも珍しいな。
サンタみたい。
笑うおじいちゃんをまじまじと見つめていると、その視線があたしを捕らえる。
「ばあさんにそっくりだな、瑞希ちゃんは」
……ばあさんにそっくり?
それは……えーっと、どういう意味で?
意味を探してあいまいに微笑むと、樹が相槌を打つ。



