ジュリエットに愛の花束を。



力の限りで強がりを言って、樹の部屋を飛び出した。

涙が溢れる目でなんか言ったハッタリを信じてくれたのか、樹は追ってこなかった。


追ってこない事が分かってても、あたしは駅まで全力で走った。

少しでも立ち止まれば、絶対に樹の元に戻っちゃうのが分かってたから。


抱きついて……

離れられなくなるのが、分かってたから。



だから……、息が切れても、足がもつれても。

立ち止まれなかった。




嫌いになんか……、

なれるハズないじゃん……。



樹の、ばか……。