口ごもる松永を見ていたアリサさんが、ため息をつきながら代わりに話し出す。
「多分あたしのためよ。あたしがちょっと椎名くんの話したりしたから、それでこの子……昔からシスコンすぎるのよね。
どうせ、瑞希さんの気を引いて、その間にあたしが椎名くんと上手く行くようにって計画してたんじゃない?」
呆れて言うアリサさんに見つめられる先で、松永が険しい表情でそれを否定する。
「違うっ!!」
「でもタケル、高校の頃からあたしの彼氏関係に口出したり、頼んでもいないのに協力してきたりしてたじゃない」
「そうだけどっ、でも今回は違うっ!
俺は、本当に、心の底から瑞希が椎名先輩には似合わないって思っただけで、姉ちゃんは関係ないっ!」
興奮した松永に、3人して黙り込む。
不思議そうに松永を見るアリサさん。
松永の言葉に怒りのオーラを出す樹。
樹の怒りがいつ爆発するのかハラハラしてるあたし。
……もうこの際、あたしがすごい失礼な言われ方をしてるって事は気にしない。
とにかく、そんな微妙な空気の中、松永が続ける。



