「瑞希さん、こいつに『瑞希は椎名先輩にふさわしくない』とか言われて凹んでたのよ」
「……瑞希、本当?」
樹に向けられた視線に気付いたけど、目を合わせないまま頷く。
なんか……こんな形でバレると、すっごい被害者な感じになっちゃって嫌なんだけど。
そんな意味を込めて黙ってるのに、樹が話を止める様子はなかった。
「つぅか、なんで瑞希が俺にふさわしくないとか、おまえが決めるんだよ。
……おまえ、瑞希に気があるんじゃねぇの?
なのになんで傷つけるような事言ってんだよ。小学生じゃねぇのに」
樹に怒りを含めた声で言われた松永が、焦った様子で首を振る。
「ち、違います! 瑞希の事は好きとかじゃないですっ!」
「じゃあなんで毎日プリン買ってきてたんだよ。理由があんだろ」
「それはその……っ、」



