『瑞希は……今、……』
やけに間を置きながら言おうとしてたけど……なんだったんだろ。
まぁ、いっか。
帰ってから聞けば。
2人分の食器を洗ってから、エプロンを椅子にかける。
お兄ちゃんが帰ってきてから、1ヶ月。
最初は慣れなかったけど……やっぱり誰かが家にいるのは嬉しい。
両親からは電話だったりメールだったりが届くけど……。
小さい頃から、誰よりも近い家族はお兄ちゃんだったから。
だから、理由不明の同居が……心のどこかでは、本当は嬉しく感じてたのかもしれない。
お兄ちゃんの座っていた椅子をきちんとテーブルの下に押し込んでから、大学に行く準備をした。



